高校生と大学生のための金曜特別講座

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受講者の声

No.1「『星の王子さま』と外国語の世界−文化の三角測量」

まさしく言語から文化や民族を勉強したい、と思っていたので自分の思っていたことが先生の口から言葉になって、自分で改めて納得することができました。フランス語は圏外でしたが、興味もわいて、参加してよかったです。(高校生)

興味深いお話でした。言語がその地域の人々の文化だったり、生活と密接につながっていて、それぞれ別の世界観を持っているということを、具体的に「星の王子さま」の訳の例を見ながら知ることができてとてもおもしろかったです。言語を2つではつながりは1本の線、3つでは3本となって面積を持ち、4つ以上では立体になる、というのが印象的でした。(高校生)

No.2「身近な植物から学べる現代生物学」

とてもわかりやすく生物学を話していただき、ありがとうございました。若干難しい部分もありましたが、理解することができました。植物の葉緑体の貴重な映像を見せていただけてよかったです。光に敏感に反応し、動く姿がすごかったです。生まれて初めて見た映像でした。まだまだたくさん現代では説明できない部分もありましたが、生物はとても身近なものだと知りました。苦手分野でしたが、興味を持って聞けました。これからは、植物に注目していきたいと思います。(高校生)

毎日見ている植物ですが、「植物の死」や「もし〜したら」ということを考えることがなかったので、今日の講義はとてもおもしろかったです。また、植物も生きていて、その作りは上手くできているんだと改めて感じました。これからはもう少し観察しながら植物を見たいです。(高校生)

No.3「古代イタリア」

ポンペイの遺跡映像は何度か見たことがあったのですが、復元図を見るのは初めてで、とても感動しました。庶民(平民?)の生活形態を研究できるということをも知らなかったので、興味深かったです。(高校生)

2000年ほど前のものが今もきれいに残っていたのを見れて、すごいと思った。貴族の家の造りに芸術性を感じた。剣闘士のような危険な競技が実際に行われていたと思うと身震いをしてしまいそう。(高校生)

No.4「関-ベルヌーイ数をめぐって」

私にとっては非常に難しいテーマでしたが、高校数学でやる数式から始まり、順序立てて説明していただいたので、自分で資料を読んだだけではわかりそうもないことまで、理解できました。数式の羅列ではなく言葉での説明が多いことも、理解の手助けになりました。(高校生)

最初の方はスムーズに理解できたが偏微分方程式は変数が2個あるのに1つの方程式で上手く解けるのには驚いた。またベルヌーイ数は若干規則性を見つけるのが難しいのでベルヌーイも関さんもどれだけ年月をかけたのかと思った。(高校生)

No.5「『万機公論に決すべし』−日本の民主化経験の世界的意味」

日本における自由、米における自由は違うのだと思いました。僕は日本が戦争放棄のない良い国だと思うのですが、日本の政治政策を世界進出させても世界は良くなるわけではないとわかりました。オリジナリティーのある考えをめぐらせなくては、物事が成功することはないと考えられました。(高校生)

中学高校の授業とは異なり、明治維新を政治制度という新しい切り口で理解することができました。歴史、政治は一体のもので別々ではないことを改めて思いました。高校でもこのような授業があれば歴史好きな生徒が増えると思います。(社会人)

No.6「太陽光を用いる環境浄化」

今の最先端の技術がよくわかり、まだまだ技術は発展しなくては問題は解決されないことがわかりました。便利な社会と環境問題という二律背反の問題はそう簡単には越ることはできないと思いました。(高校生)

太陽光と雨水を使ってセルフクリーニングができるようになったのはとてもすばらしいと思います。そして身近にその光触媒が利用されているのを知ってびっくりしました。この発明から色んな自然エネルギーを使ってエネルギーを再利用したり、今問題になっている温暖化を解決することが可能になって欲しいと思います。今日の講義を聞いていて温暖化を解決するのも可能だと思えることができました。(高校生)

No.7「物理の常識は世の中の非常識?」

難しい話が多くて刺激を受けました。まだまだ知らない世界がたくさんあるので、これからしっかり物理を勉強していこうと思いました。(高校生)

難しい部分もあったが、私たちが日常的に何気なく体験している現象が物理学で説明でき、世の中の常識の中には物理学的に見ると正しくないものもあることがわかった。特にレーザーでの冷却の話は光を当てると温度が上がる仕組みや、必ずしも上がるわけではないことがわかり興味深かった。(高校生)

No.8「人類は地球温暖化問題に賢明な対応ができるか?」

国際的な大きな規模で長期的な考え方を学びました。今回の議題は私には難しすぎると思っていましたが、今から私たちのような若い世代もきちんとこの問題と向き合い、考える必要があると思いました。まだ産まれていない世代に多大なつけが回ってこないよう、少しずつでも進歩が必要だと思います。答えが1つでない、トレードオフの関係の難しさから、なかなかこの問題の解決の活動は進みませんが、少しずつでもどうにかする姿勢が大切だと思いました。(高校生)

地球温暖化問題というのはすぐに解決できる問題ではない。「トレード・オフ」という言葉で表されていたように、エネルギーを消費していけば、温暖化は免れない。今回の講義により、私は一歩ずつでも人類の利益と環境への影響、その両方を考慮できる道を人類全員が考えていく必要があると感じた。(高校生)

No.9「『開発』とは何か?:フィリピンのスラムの人々から学ぶ」

幸せの価値感は国や地域によって大きな差があることを知ることができた。物質的には貧しいが、「幸せ」と感じている人々は、心が非常に豊かなのだと思う。それはやはり地域の人間関係によるものであると言えると思う。「みんなで住む」ことを最も幸せとする人々は、人間として最も幸せな生活をしていると感じた。日本の人々は物質的なものに囲まれすぎていて、身近な幸せを見逃してしまっているのではないか。(高校生)

私たちの住んでいる社会からは全く想像できない世界のように思われたが、フィリピンのスラムの人々の社会的構造を見て、そこから来る幸福度の理由もわかった。このような内容の講義は初めてだったのでとても興味深かった。(高校生)

No.10「『はじめて出会う 囲碁の世界』展への誘い 」

】東大でプロの棋士が直接授業をするなんて、すごいと思いました。囲碁を通して学ぶものは多くあるなと思いました。負ける経験ができるということが大切な経験になり、糧として蓄えられるということはすばらしいと思いました。(高校生)

囲碁を打つことは日常において「考える」という場面の一種であり、「考える」ことが自分にとって大切な時期なので、囲碁は良いと思った。展示会場にはパソコンのゲームもあってわかりやすかったと思います。(高校生)

No.11「科学技術と社会」

普段あまり触れる機会のない分野で、少し難しい印象も受けたのですが、興味深い内容でした。書き換えられていく科学に振り回されているだけではいけない、市民と専門家が歩み寄っていく必要があるのだということを感じました。市民陪審は有意義であるとは思いますが、日本で受け入れられるには時間がかかると思いますし、市民への負担も大きいと思います。(高校生)

狂牛病を軸とした話から始まり、それに続き、水俣病、そしてそれらを取り巻く海外から日本への見方、市民参加の裁判員制度。知らなかったことをたくさんわかって、来て良かったと思いました。「受け身でなく、自分で選択すること」藤垣先生の言ったこの言葉が、勉強だけでなく全てに共通するような気がしてとても印象に残りました。(高校生)

No.12「エネルギーの例で考える学問の意味」

とてもわかりやすい説明で興味深く聞けました。エネルギーというものはとても身近なことに関係しているのでしっかり知識を身につけ、そしてしっかり考えていかなければいけないなと再確認できました。(高校生)

今年の夏からずっとこの講座を聞いてきて、今回東大の総長の講座を聞けたことは、とても貴重な体験になりました。講座だけでなく質疑応答もおもしろかったです。(高校生)

No.13「文化人類学と国際協力〜開発途上国で研究するということ」

現地でのフィールドワークが必要な文化人類学者にとって、現地の人々と付き合うことはもちろんながら中枢にいる人々と付き合うことも大事だという言葉はもっともだと思いました。文化人類学者だけではなく、普通に日本で生活している一般人にも大事なことであるように思います。(高校生)

文化人類学と国際協力と言うときに「現場」が重要な学問だとお聞きしました。講義では単なる人類学のあらましということにとどまらず、実際上の体験や行動案について、示していただける内容で、大変実になる内容でした。東大での講義の雰囲気もその一端を味わうことができよかった。質問にお答えいただき、とても嬉しかったし、納得もできた。(高校生)

No.14「アルツハイマー病になるとき」

社会的な視点から始まって、遺伝子の話、そして薬というものの問題点まで、すごくわかりやすかったです。私は将来薬剤師になりたいので、薬の重要性や、それとともに出てくる問題点を考える良い機会になりました。(高校生)

アルツハイマーになる過程や脳がどのようになるのかなど実物を見てどのくらい深刻なのかが改めてわかりました。また、アルツハイマーの原因の解明やそれに対するワクチンなど自分の知らないことがたくさん行われているのに大変驚きました。(高校生)

No.15「機械の美――駒場博物館「機械じかけの音楽」展とその思想的背景」

今まで機械の音楽演奏について詳しく知る機会がなかったため、たいへん興味深いお話をお聞きすることができました。時代によって機械に対する人間の考えが変わり、発展していったのだとわかりました。また、機械で音楽を演奏するという発想が古代ギリシャからすでに存在していたことに驚きました。(高校生)

今日は先に博物館を見学させてもらいました。どれも興味深かったのですが、特に人間の発声を解明したものと、自動作曲のシステムがおもしろかったです。伴奏を弾いてくれるようなシステムも楽しめました。機械=入力したものを淡々と実行する、音楽=感情を表現する。一見すると対極間の関係にあるこの2つを結びつけてどちらの特徴も取り入れようとしたことはとても興味深かったと思います。結びつけたことによってどちらか一つでしかできなかったようなことをできるようになるというのはすばらしいと思います。機械の発達によって音楽の可能性が広がることが嬉しいです。(高校生)

No.16「生き物は動く」

動いている私たちの体内細胞の中でさらに小さいモータータンパク質や細胞骨格等が自分たちのエネルギー交換や物質移動等という大切な役割をしていることがわかりました。(中学生)

分子モーターの駆動力がATPの分解によること、分子モーターがフィラメントの上を「歩く」こと。アクチンが規則的な構造を取ること、細胞骨格の極性、蛍光物質による追跡、など興味深いものでした。特にモータータンパク質がATPを分解しながらフィラメントの上を進んでいく様子は少し愉快でもあり、とても勉強になりました。(中学生)

No.17「幸せな人生を過ごすための知恵・お金とは何か?」

お金に対する考え方を考えることができたと感じています。質問にも丁寧に答えていただきありがたいと思っています。将来に向けて"感性"が大事だとわかり今日は来て良かったです。(高校生)

これからの人生を考える上でとてもためになる講義だった。老後の人生を考える上では若いうちに資産をどう運用するかが大事であることがわかったが、若いうちにどう資産を作り出すかを知りたくなった。若いうちに運用資金を作り出すにはどうすればいいのか、考えてみたい(高校生)

No.18「超常現象 vs 科学――不思議をつくりだす方法――」

初めて東京大学に来ました。来るまでは自分には関わりのない学校なのだろうと思っていましたが、高校に対してもこんなにすばらしい詳しい講義を行っていると知り、感激しました。理科は計算や暗算が多くて苦手でしたが、実験や発明は失敗の繰り返しがあるからこそおもしろいのだと知り、理科に親しみがわきました。熱と電圧で光らないはずのガラスが光ったときには自分のことのように嬉しかったし、すごく不思議だと思いました。ドライアイスから気体が出ることは知っていたけれど、その気体にシャボン玉が浮くとは思いませんでした。小さい頃、ドライアイスにハンドソープをかけて泡を出して遊んでいたことを思い出し、懐かしかったです。小さい頃不思議に思ったこと、やってみたいと思ったことを解明できる講義だと思います。(高校生)

普段時々目にする「超常現象」という言葉、そしてそれ自体について分かり易い説明が伺えました。液体窒素や誘導電気の実験は初めて目にするもので面白かったです。物事のウラを見て、真実をよく見極めることも重要だと思いました。(高校生)

No.19「『環境』を化学の目で見る」

環境の問題について今までいろいろな知識を得てきて、"温暖化が進んできて地球は危機だ"とか"省エネが大事"だと思い込んでいましたが、最近、"二酸化炭素が温暖化につながるのかどうか明確ではない"と聞き、疑問を持っていたときに今日の講義を聞けてとても貴重だったと思います。まだまだこれから知識を深めていきたいと思いました!!(高校生)

今まで常識だと思っていたことが本当かどうか疑うことの楽しさを知ることができて良かった。(高校生)

No.20「地域通貨の話」

日本の社会における地域通貨の果たす役割は思ったよりも大きいことがわかりました。「シブカサ」について知ってちょうど興味を持っていたため、この話をうかがって、これからも地域通貨に注目していきたいと思いました。お金が冷たいモノではなく、実際は温かさを持ったものなのだとわかって良かったです。(高校生)

地域通貨を導入することで、「わらび」の例にようにその地域が活性化することがよくわかりました。都市が"砂漠"という表現はぴったりだと思います。どうしたら信頼関係、人間愛が都市においても成り立つのでしょうか。そんな社会になってほしいです。(高校生)

No.21「光と分子と私たち 」

光合成がいかに重要なのか(=自然の仕組みは驚くほど優れていること)が改めてわかりました。「身近な現象を分子の目でとらえる」という点も考えさせられました。(社会人)

光合成については中高校時代の知識しかなかったのですが、光合成の研究はかなり進んでいて、将来的には地球環境に貢献するものであるということに驚いた。今日の講義に限ったことではないが、社会人参加の人の質問はあまり受けない方がいいと感じた。高校生の発想での質問が聞きたいですよね。(社会人)

No.22「ダーウィンの思想とウェルズのSF」

本日はすばらしいお話をありがとうございました。ウェルズの作品とダーウィンの思想の関連性を知ることができました。その時代の背景や論理と比べて本を読んでみるというのもおもしろいなと思いました。「進化=退化」という変だなと思っていた表現もとても納得することができました。(高校生)

「進化論はダーウィンによって初めて提唱されたものではない」ということを初めて知りました。思弁的進化論との違い、神様の存在を排除したなど当時にしてはすごいことなのだろうと思いました。進化は必ずしも進歩ではないというお話も私にとってはショッキングでした。私たちも毎日の生活の中で気がつかないうちにタイムマシンのエロイとモーロックのように、適応によって退化しているのではないか?と怖くなりました。今日のお話をきっかけにして、もう少し学んでみたいと思いました。(高校生)

No.23「インカ史断章」

インカ史にとても興味があったので、今回の講義を受けることができて、とても楽しかったです。インカ帝国の領土が想像していたよりもずっと大きくて、びっくりしました。あと、1400年頃にできた文明なのに、文字も鉄も車輪もなかったなんて、不思議な帝国だなぁと思いました。一度マチュピチュに行ってみたいです。網野先生、今日は本当にありがとうございました。とても興味深かったです。(高校生)

他の国の歴史と違った独特な制度や文化があり、また似通っている部分もあるんだなと感じました。文字で明確に残っていない歴史を解明していくのは難しいことだけれど、とても神秘的で魅力的だと思います。マチュピチュをいつか見てみたいです。(高校生)

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