東京大学 教養学部 教養学科・教授
【講義概要】
今回はイギリスの首都であるロンドンがどのように発展したのかを辿りながら、文学や絵画のなかにそれがどのように表象されているかを、 とくにロンドン大火後の18世紀に焦点を当てながら見てみましょう。大火によって灰燼に帰した首都は、啓蒙的な街区と建築物が城壁の外にも広がる空間として復興し、文壇では小説が登場し、 新聞ジャーナリズムも流通します。それはこの時代の経済的活況を消費文化と社交文化と密接につながっています。それをウィリアム・ホガースの版画のなかに見ていきます。