「スペイン語はかんたん」説を文化史的に考察する
─日本の大学における教養主義・文学・外国語

  1. 日時:2024年7月12日(金) 17時30分から
  2. 協定を結んだ学校の生徒、本学学生・教職員、東大駒場友の会会員への
    オンライン配信のみ

東京大学 教養学部 教養学科・准教授

【講義概要】

大学で第二外国語に何語を選ぶべきかをめぐって、スペイン語は簡単だという噂を耳にしたことはありませんか?スペイン語は音声面では日本人にとって馴染みやすく、 その意味で初習者にとっての易しさがあるのは確かです。でも、簡単だと言われる理由はこれだけなのでしょうか。この講義では、「スペイン語は簡単」説を取り巻く文脈を、言語学的にではなく、 スペイン語とスペイン語圏の思想・文化に関わる学問が明治時代以降の日本においてどのような意味を持ってきたかという文化史的な視点から描きだすことを試みます。 近代の世界における各地の言語・思想・文化の知的地位の非対称性について、そして、現代を生きる私たちにとって外国語と外国文化に関わる学問はどんな意味を持ちうるのかについて、一緒に考えてみましょう。

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