東京大学 教養学部 教養学科・准教授
【講義概要】
ブレグジット(イギリスのヨーロッパ連合からの離脱)によって、ブリテン諸島の動向に注目が集まっています。この大西洋の東端に浮かぶ島々とそこに居住してきた人々は、近代の世界史をどのように形作り、また現代の私たちにどのように関わっているのでしょうか。「ブリティッシュ」、あるいは「ブリティッシュネス(Britishness)」や「ブリティッシュ・ワールド」とは何を意味してきたのでしょうか。「ブリテン人」とはどのような存在であり、どこに住む人のことを指してきたのでしょうか。この講義では歴史や思想史に拠りながら、イギリスをヨーロッパの一部としてのみ捉える視野から、私たちを解放してみたいと思います。