いろいろな次元の球

  1. 日時:2019年 6月21日(金) 17時30分から
  2. 場所:東京大学教養学部18号館ホール(詳細はこちら

東京大学 理学部 数学科・教授

【講義概要】

皆さんにとって球はとてもなじみのある図形のひとつのはずです.たとえば,ボールや地球の表面,これらは(近似的には)球面であると考えられます.ボールや地球の表面は,厳密には2次元球面と呼ばれるものです.じつは,2次元に限らずいろいろな次元の球面を考えることができます.1次元の球面は円周であると考えられます.もはや絵を描くことはできませんが,3次元や4次元の球面,あるいは100次元の球面さえも数学の厳然たる対象です.しかも面白いことに,次元を変えるとそれに伴いそこで起こる現象にも大きな変化が生じることがしばしばあります.この授業ではそんな話を題材に,数学,とくに幾何学における近年の大きな成果をご紹介したいと考えています.

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