放射線の科学 《放射線物理学》

  1. 日時:2011年11月11日 17時30分から
  2. 場所:18号館ホール

東京大学 大学院総合文化研究科 広域科学専攻 相関基礎科学系

<講義概要>

 3月の原発事故以来日本中で話題になっている放射線について、2回に分けて解説する。

 1回目は放射線物理学。放射線とは何なのか、その種類や性質、測定の単位などを解説したあと、自然界にもともと存在する身の回りの放射線について、ビデオ映像も使いながら分かりやすく説明する。ベクレル(放射能の単位)やシーベルト(放射線量の単位)、セシウム137(放射性物質=不安定原子核同位体の一種)といった言葉の意味が分かれば、むやみに放射線に対する不安にかられる必要もない。
 放射線は生体にどういう影響を与えうるのか。まずは物理学的に、物質との相互作用を考えてみよう。放射線がもつエネルギーは、我々の体を構成する原子内の電子の束縛エネルギーや分子の結合エネルギーより遥かに大きいので、放射線が通る軌道上の原子や分子を次々にイオン化する能力をもつ。
 細胞中のDNAに損傷を与える可能性もあるのだが、だからといってすぐに危険だということにはならない(詳細は次回)。
 2回の講座を通して放射線を正しく理解するきっかけとしてほしい。

今回の講義は11月18日の講義と連続した形で行います。11月18日の講義も受講していただくと、より理解が深まります。また、質疑応答には11月18日の講師も参加して、皆様からのご質問にお答えする予定です。

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