ダンヌンツィオって誰でしょうか?−生誕150周年のイタリア詩人の詩と女優たちと飛行機と− 

  1. 日時:2013年10月25日 17時30分から
  2. 場所:18号館ホール(詳細はこちら

東京大学 学院総合文化研究科 地域文化研究専攻

<講義概要>

 20世紀初頭のイタリアを代表する詩人ガブリエーレ・ダンヌンツィオは、生前は国際的詩人・大流行作家でした。日本でも漱石、鴎外、生田長江、有島生馬、三島由紀夫など蒼々たる作家が読み、愛し、訳しました。
 詩人は車に乗り、飛行機を操縦し、ダンディな装いと雄弁で女優たちに愛され、映画制作に関わり、欧州日本間の史上初の連続飛行となった1920年ローマ・東京飛行計画を立案。さらに、第一次世界大戦後はイタリア国民の不満を背景に「回復されざる」フィウメを占領、さらにイタリア首相となることを断念してからは美しいガルダ湖畔の丘の上に自分の美学を実現する美術館のような邸宅をつくり、第2次大戦のイタリアとヨーロッパの破局を見ることなく死を迎える…
 駒場博物館開催生誕150周年記念展を紹介しつつ、驚きの人生と作品をたどります。ダンヌンツィオという人生そのものが文学だった...

*本講義は駒場博物館で開催予定の特別展「ダンヌンツィオに夢中だった頃−ガブリエレ・ダンヌンツィオ(1863-1938)生誕150 周年記念展」との共催企画です。

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