DNAでコンピュータをつくる
日時:2007年1月12日 18時10分から
場所:11号館1106教室
講師:陶山 明 生命環境科学系−生物物理学
<講義概要>
DNAと聞いて、皆さんがすぐに思い浮かぶことは、遺伝情報を持つ分子だということではないでしょうか。アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)という四種類の塩基の配列により、地球上に存在するすべての生命体の設計図を描くことができます。しかし、DNAの塩基配列で書けるものは遺伝情報だけにとどまりません。10年ほど前、数学的な問題を解くためのプログラムも書けることが示されました。DNA分子でコンピュータが作られたのです。この講義では、なぜDNAでコンピュータを作ることができるのか、電子コンピュータとはどこがちがうのか、皆さんの生活の中でどんなことに利用できるのか、についてお話をすることにします。
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