東京大学教養学部・ベネッセ共同プログラム 高校生のための直島環境キャンプ

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2010年度 活動の記録 〜4日目 8月4日(水)〜

時間イベント場所
04:30日の出ツアー積浦地区
07:30朝食つつじ荘大広間
08:30グループ発表つつじ荘大広間
10:30山本先生による講評つつじ荘大広間
11:45昼食ベネッセハウス・テラスレストラン
13:30解散宮浦港

04:30〜 日の出ツアー(積浦地区)

日の出を見に行きたいという高校生のリクエストにより、希望者は4時半に積浦地区への日の出ツアーに出発。高校生14人が参加。東側に海が見える道路から日の出を待つ。待っている間に寝てる子も。太陽はちょうど正面にある島の後ろに隠れており、なかなか顔を出さなかったが、ようやく5時半にまぶしい光が。今日も暑くなりそうな予感。

07:30〜 朝食(つつじ荘大広間)

最後の朝食はご飯だけでなくパンもあり。日の出を見に行こうと思っていたが起きられなかった!という声も。洋食っぽいおかずの中には焼き魚も混じっていたが、やはりお魚は人気がない・・・。最近の子は魚嫌いだと思う。

08:30〜 グループ発表(つつじ荘大広間)

チームごとに考えをまとめた模造紙を掲示し、「自分たちが環境のためにしたいと思うこと」を発表。その後に一人ずつキャンプの感想を川柳で表現する。1チーム20分。

各チームから「ゴミのリサイクル」「環境教育の推進」「CO2排出量の削減」に関してそれぞれ具体的な内容と「高校生主体の環境活動のネットワーク構築」の提案があった。発表後に質疑応答があったが、最初はどのチームからも質問が出ず、先生たちからの質問ばかりとなっていた。後半になると慣れてきたのか、自分の発表が終わって余裕ができたのか、ようやく高校生からの質問がでてきた。

川柳では、豊島の産廃施設見学で感じたことや、直島の情景を詠んだもの、環境活動に対する意識の変化や今後の意気込みなどを表現したものなど、個性あふれる楽しい内容となった。

発表終了後、高校生のための金曜講座の講義をまとめた本『東大授業ライブ(熱血編)』をお土産に全員に渡す。すると、飯田先生にサインの依頼が殺到。飯田先生は昼食の時間を削って、サインとひとりひとりへのメッセージを書いていた。

10:30〜 山本先生による講評(つつじ荘大広間)

おもむろにホワイトボードに言葉を書き始める山本"校長"。


「“肝心なものは見えないんだ”と王子様は忘れないように何度もくり返しました。」(『星の王子様』より)


「この言葉を今回のキャンプで学習したことに結びつけてみる。後藤先生の倫理の話では、格差とか不平等は見えて比較できるが、公正さは見えない。下井先生の化学の話では、それぞれの現象は見えるが因果関係は見えにくい。「ゴミ」はどうだろうか?豊島で「ゴミ」は見えたが、「ゴミ問題」は見えなかった。それでは、「ゴミ問題を解決する」とはどういうことなのか。見えない「ゴミ問題」とは何かということをちゃんと認識して整理しなければならない。

ゴミ自身がもっているパラドックスがある。豊島は、見えなくなったはずのゴミが見えるようになった(負の玉手箱が開いた)ケース。普段、ゴミについて想像できるのはゴミを自分が出すところまで。見えなくなったものを見えるように努力すると自分の行動は広がる。「見えるもの」「見えないもの」という観点で整理するといろんなことがわかってくる。

そもそも「環境」が見えない。環境問題は、見えないものについて議論するという我々があまり経験したことのない新しいものである。ゲーム「KEEP COOL」で体験したように、現実の世界でも特定の誰かが悪いというわけではないし、誰もが一様に責任を持っているというものでもない。環境問題はまだらなのだ。さらに、世代間という要素も非常に重要で、世代間「KEEP COOL」はどうあるべきなのかを考えることも必要。

高校生のグループ発表の中にあった「『高校生環境連盟』を作ろう」という提案については、高校生が独自の主張をすることが大切。今まで地球環境を左右する意思決定に関わることができなかったのに、これから環境問題を引き受けなくてはならない立場としてどう考えるかという視点が必要だろう。」

今回の環境キャンプのまとめとともに、今回得たつながりを大切にして環境活動を続けていくよう熱いメッセージが送られた。

11:45〜 昼食(ベネッセハウス・テラスレストラン)

最後の昼食は、ベネッセハウス・テラスレストランでのちょっとリッチなバイキング。無事に発表を終えた安堵感と、まもなく別れの時を迎える寂しさからか、これまで以上に会話が弾んでいた。

昼食後、黄色い「かぼちゃ」の前で記念撮影。前に立つとかぼちゃがほとんど隠れてしまっていたが、いい記念になったでしょう。

13:30〜 解散

宮浦港で船を待つ。待っている間、高校生同士で連絡先を交換したり、スタッフに記念の寄せ書きを書いてもらったり・・・。翌日の東大のオープンキャンパスに一緒に行く約束をしている子も。宇野行き、高松行きそれぞれのフェリーに全員が乗って、暑い熱いキャンプは終了となった。