東京大学 直島哲学キャンプ(2007年度実施)について
2007年夏,瀬戸内海に浮かぶ直島を舞台に,高校生を対象とする哲学キャンプを開催しました.レクチャーやアート鑑賞,討論,作文等を通じて「純粋に考える」ことを体験する3泊4日となりました.
はじめに ――小林康夫教授からのメッセージ――
16歳のきみたち、きっと大学に進学しようと考えているきみたち、「大学」ってどういう場所だと思う?
物理学、農学、医学、法律、経済学、文学といった専門の知識を学ぶところ?
もちろんそうでもあるけれど、それらを全て貫いて、もっとも大事なことは、世界の中で人間が世界について、人間について、そのほかもろもろのことについて、純粋に、ということは、何かの利益のためにではなくて「考える」――そういう場所であるし、あるべきなんだ。
そうしたあらゆる学問の原点であるような「純粋に考える」という体験を、この夏、瀬戸内海のとびきりの風光のもとで、わたしたちといっしょに味わってみないか?(続きを読む)
概要
| 開催日 | 2007年8月6日〜9日(3泊4日) |
| 開催場所 | 香川県香川郡直島町 |
| 参加対象 | 高校1,2年生(20名) |
| 実施内容 | 自然や芸術,参加者との対話を通して「考える」ことを体験する. |
| 参加費等 | 参加費・宿泊費・飲食費は不要. ただし直島までの往復運賃は参加者が負担. |
| 募集〆切 | 2007年7月2日 終了しました |
講師
小林康夫
東京大学大学院総合文化研究科 超域文化科学専攻
研究内容:表象文化論,現代哲学,現代仏文学
哲学…philosophia(フィロソフィア)とは元来,「知を愛する」ことです.知とは言葉を通して「世界を愛する」こと.その若々しい行為をともに実践するー美しい島で!
中島隆博
東京大学大学院総合文化研究科 超域文化科学専攻
研究内容:中国哲学,比較哲学
若い皆さんは心の中にきっと小さな振動を持っていることでしょう.直島での時間を共有することによって,その小さな振動を増幅する手助けをしたいと思います.
アドバイザー
山本泰
東京大学大学院総合文化研究科 国際社会科学専攻
研究内容:社会調査,交換やコミュニケーションの理論,現代社会論
このキャンプでは学校の枠から離れて哲学という新しい分野に挑戦してみましょう.
下井守
東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻
研究内容:無機化学,ホウ素水素化物の活性化
若いときに何でも貪欲に取り込むつもりで参加してください.
その他,東京大学教養学部のスタッフ,学生などが企画実施をサポートします.
企画趣旨
この活動は,東京大学教養学部附属教養教育開発機構が2007年度に社会連携活動の一環として実施したものです.教養教育社会連携(ベネッセコーポレーション)寄付研究部門は「高校生のための金曜特別講座」の運営をはじめとして,高大連携による高校生への教養教育の実践を積極的に推し進めました.
