東京大学 総長/東京大学 理学部 物理学科・教授
【講義概要】
光は不思議で面白い姿を我々に見せます。その「光」の本質を人類は古代から追い求めてきました。19世紀には光は電波であることがわかり、さらに20世紀に入り、光は光子とよばれる究極の姿を持つことが明らかになりました。その後もその本性を探る挑戦は続き、人類は1960年に“レーザー”という全く新しい光を手にします。このレーザーの発明から60年を経た今、光量子科学は飛躍的に進歩し、その最先端は今もなお活気にあふれています。この授業では、光とは何か、レーザーとは何かということをまず解説し、現在の光量子科学研究のホットな最前線の様子を紹介したいと思います。