東大駒場ゼミ「読み破る政治学」 高校生向けプレゼミナール 震災復興とは?

  1. 日時:2017年6月9日 17時30分から
  2. 場所:東京大学教養学部18号館ホール(詳細はこちら

東京大学先端科学技術研究センター・教授

【講義概要】

 この授業は、東大教養学部のゼミナールとして、毎年開講しているゼミのスタイルで、高校生向けに授業を開く試みです。大学のゼミとは、10〜20名くらいの学生がテーブルを囲んで、課題図書をめぐって議論を重ねるスタイルの授業です。東大駒場ゼミ「読み破る政治学」では、次のURLのようなスタイルで開講しています(http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/makihara/yomiyaburu.html)。毎回1冊の政治に関する本を全員が読み、その内容についてそれぞれが提出したペーパーを元にひたすら議論を重ねてきました。
 このプレゼミナールでは、「震災復興」をテーマに、基本は教員が話をする講義形式としますが、できるだけゼミ形式に近づけた授業、いわばゼミの入門編の授業を開いてみたいと思います。授業時間を、第1部:関東大震災、第2部:阪神・淡路大震災、第3部:東日本大震災の3つに分けます。第1部は、講義形式で関東大震災について政治資料をもとに解説します。そして第2部は、村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』(「アイロンのある風景」「タイランド」「かえるくん、東京を救う」を中心に)(新潮文庫)、第3部は塩崎賢明『復興〈災害〉』(岩波新書)を課題図書とします。講義形式に適宜参加学生の意見発表・討論を加えて、ゼミ形式に近づけたスタイルに仕立ててみる心づもりです。学生の皆さんは、当日までに課題図書どちらかでもよいから読んできてくれるとありがたいですが、そこはプレゼミナールですので、必須ではありません。どうぞ気軽にご参加下さい。(全員の課題ではありませんが)その気になった学生は、事前にこの2冊どちらかについてA4・1枚でエッセイを書いて、高校名と氏名をメール本体に記入の上、授業日12時までに、電子メール(contact@pha.rcast.u-tokyo.ac.jp)またはファックス(03-5452-5479)で送ってください。授業では、そのうちの何枚かをとりあげて討論にまでもっていきたいと思っています。秋から冬にかけて、東大先端研でプレゼミナールの続きを開講する予定です。研究室のHPにアップしますので、ぜひそちらもご覧下さい。

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