原発の最終廃棄物と日本社会

  1. 日時:2016年12月2日 17時30分から
  2. 場所:東京大学教養学部18号館ホール(詳細はこちら

東京大学 教養学部附属教養教育高度化機構 科学技術インタープリター養成部門

【講義概要】

 原子力発電の最終廃棄物である「高レベル放射性廃棄物」は、地下300〜1000mに埋設して「地層処分」することが、日本では2000年に法律で定められています。しかしその最終処分地は現在でも決まっていません。「高レベル放射性廃棄物」とはどのような廃棄物なのでしょうか。またどのように埋設することになっているのでしょうか。あるいは、2000年に法律が決まった際はどのようにして決定がなされたのでしょうか。それらは国民の間で広く、また充分に認識されているとは言えません。しかし、そのような過程については、いわゆる原子力ムラだけではなく、国民一般にも責任の一端はあるのではないでしょうか。原発の最終廃棄物という科学技術的な問題について少し詳しく学びながら、日本社会の問題点や弱点といった社会科学的な問題について考える場を提供できればと考えています。

close