この日なんの日? ――11月11日と赤いポピー

  1. 日時:2016年11月11日 17時30分から
  2. 場所:東京大学教養学部18号館ホール(詳細はこちら

東京大学 大学院総合文化研究科 地域文化研究専攻

【講義概要】

 11月11日は何の日でしょうか?この日の1〜2週間前から胸に赤いポピーの造花をつけたり、街角で募金をして赤いポピーの花をもらったりする様々な人々の様子を世界のニュースで見たことがある人もいるかもしれません。11月11日は、カナダではRemembrance Dayと名付けられ、イギリスではこの日に一番近い日曜日をRemembrance Sundayとして、第一次・第二次世界大戦の戦死者を追悼する日としています。
 戦死者を悼み赤いポピーの花をつける習慣は、1915年に第一次世界大戦の激戦地フランダースでカナダ人の軍医John McCrae(1872 - 1918)が書いた"In Flanders Fields"(「フランダースの野に」)というわずか15行の詩に由来します。今回は、この詩とその背景を、日本の物理学者小沼通二さんの解釈なども紹介しながら、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。

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