移民、人権、国境を考える:フランスからの視点

  1. 日時:2015年10月30日 17時30分から
  2. 場所:18号館ホール(詳細はこちら

東京大学大学院総合文化研究科 地域文化研究専攻

【講義概要】

  「移民」という語は、日本社会と縁が薄いように思われる。だが、私たちが暮らす社会にはこれまで移民はいなかったのか? そして今後もいないのか? また、「外国人労働力」の受け入れという要望が聞こえ始めているが、それは何を意味するのか? これらの問いを念頭に置きながら、フランスにおける移民を考える。
 時に国民国家の典型と紹介されることもあるフランス。その一方で、フランス人は、家系を3代さかのぼると、3分の1の人が外国人の先祖に出会うという。まず、フランスという「国のかたち」について考え、次に第二次世界大戦後の移民受け入れをたどり、「移民から市民へ」という統合政策の可能性と限界について考える。また、最近、主に中東や北アフリカからヨーロッパへと向かう大規模な「移民」の流れが大きな問題になっている。余裕があれば、「人権の祖国」を自称するその流れにどう対処し、国内でどのような議論が起こっているかにも触れたい。

【キーワード】

移民、人権、国境、人種、フランス

【参考図書】

中野裕二、エレン・ルバイ他 著『排外主義を問いなおす:フランスにおける排除・差別・参加』(勁草書房、2015年)
ジェラール・ノワリエル 著,大中 一彌 他 訳『フランスという坩堝:19世紀から20世紀の移民史』(法政大学、2015年)
宮島 喬編 著『移民の社会的統合と排除――問われるフランス的平等』(東京大学出版会、2009年)
森千香子、エレン・ルバイ編『国境政策のパラドクス』(勁草書房、2014年)

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