ウラジーミル・ナボコフの文学

  1. 日時:2015年2月6日 17時30分から
  2. 場所:18号館ホール(詳細はこちら

東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 初年時教育部門

【講義概要】

みなさんは『ロリータ』という小説を知っていますか? 中年男が少女に恋をする、ロリータ・コンプレックス(ロリコンと呼ぶことが多いですが…)という言葉のもとになった作品です。『ロリータ』だけが飛び抜けて有名になってしまい、小説を書いた作家のことはあまり一般には知られていません。小説は英語で書かれ、パリで出版されてその後世界的なベストセラーになったのですが、書いたのはウラジーミル・ナボコフというロシア人でした。ナボコフは精密な文体で知られ、「言葉の魔術師」と呼ばれることもありますが、なぜ、ロシア人がアメリカで世界的な英語作家になったのか、とても興味を惹かれる作家・人物でもあります。この講座では亡命や翻訳といったことばをキーワードに、ナボコフの作品と人物の魅力について話をしたいと思います。

【キーワード】

ロシア文学、アメリカ文学、バイリンガル、ことば、亡命、移民、翻訳

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