ノーベル賞に輝いた「蛍光タンパク質」のその後

  1. 日時:2014年5月30日 17時30分から
  2. 場所:18号館ホール(詳細はこちら

東京大学 大学院総合文化研究科 広域科学専攻 広域システム科学系

【講義概要】

 「バイオイメージング」という先端技術があります.例えば,超高速で走り回る生物の微妙な動きを確実に捉えたり,細胞の中や体の中でうごめく生体分子の挙動を見えるようにする技術のことです.バイオイメージング技術の開発により,我々の生命に対する理解が,以前には考えられなかったスピードで進むようになってきました.特に蛍光を使ったバイオイメージング技術は,下村脩博士のノーベル化学賞受賞により,その重要性が広く知られるようになりました.下村博士が発見した緑色蛍光タンパク質(GFP)は,実に30年の時間をかけてバイオイメージングに応用されはじめ,今や,生命科学研究や医学研究を支える基盤技術として確立されています.本講義では,GFP研究の黎明期とその後の展開をお話しすると共に,バイオイメージングの将来について考えてみたいと思います.

【キーワード】

蛍光物質

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