「不確実性」を利用する:確率の応用について

  1. 日時:2013年11月29日 17時30分から
  2. 場所:18号館ホール(詳細はこちら

東京大学 大学院数理科学研究科

<講義概要>

 不確実性な現象に対して、その可能性を測るために確率という概念が用いられる。不確実性は本来は避けたいものである。しかし、その不確実性を積極的に利用するということが今日では、盛んに行われている。そのような例として、3つの話題、2人零和ゲーム、乱数暗号、モンテカルロ法について話をする。2人零和ゲームとしてはじゃんけん遊びを取り上げ、サイ投げをもちいれば相手に絶対負けない(しかし勝つこともない)方法があることを紹介する。次に、最良の暗号である乱数暗号について話をしていく。さらに少し話が難しくなるが、モンテカルロ法の1例として、多数の未知数を持つ1次方程式を解くのに、ほとんど計算をせずにサイコロを振って解く方法を紹介する。モンテカルロ法とは、確率を利用して、方程式を解いたり様々な計算を行う方法である。

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