東京大学 大学院総合文化研究科 広域科学専攻 相関基礎科学系
<講義概要>
「標準技術」というと何か自分とは関わりのない遠い世界の話のように聞こえるかもしれない。しかし我々の身の回りには、「標準化」されたものがたくさんあります。例えば、電源のコンセント、コンピュータのキーボード、そしてもう余り身近ではないかもしれないがネジ。もし「標準化」されてないと、大変不便になるものがたくさんある。講義では、身の回りの標準化されたものから説きはじめ、標準化技術の起源と歴史的発展を説明する。とりわけネジに代表される機械技術の発展に注目し、フォードの大量生産など、現代の産業社会の基礎が生まれてきた事情について見ていく。
参考文献
『「ものづくり」の科学史―世界を変えた<標準革命>』 講談社学術文庫、2013年