東京大学 大学院情報理工学系研究科 電子情報学専攻
<講義概要>
多人数が集う場での利用を前提として、人々の直観的理解と対面コミュニケーションを自然に促す情報提示技術を、「多人数調和型情報提示技術」と呼びます。多人数が集う場では,お互いの目や周囲のモノを見ながら情報にもアクセスできることが望ましいと考えられます。これを実現するために,現実世界とコンピュータの中の情報世界をシームレスに重畳する情報提示技術が必要となります。特に、居合わせた人々に対して、現実世界における情報の局所性(ここにある情報)や指向性(こちらから見た場合の情報)の共有を可能にすることが重要です。この講義では、個人的に使うことを重視してきた従来のコンピュータから、みんなで一緒に使うコンピュータの可能性について議論します。