東京大学 生産技術研究所 機械・生体系部門
<講義概要>
自然エネルギーのなかでも海洋エネルギー(洋上風、波、流れ、など)の利用は、技術的に難度が高いうえ、漁業者・団体の根強い反対もあり、開発と普及がこれまであまり進んできませんでした。
しかし、地球温暖化、石油・天然ガスなど化石燃料価格高騰、乱開発・事故による環境汚染、そして、原子力発電への信頼失墜などを背景に、今世紀前半で人類が再生可能エネルギーを普通のエネルギーとしてあたりまえに使えるようにすることが、世界と日本の大仕事のひとつになり、特に広く豊かな海に囲まれた日本では、海洋エネルギーへの期待が急速に高まるようになってきました。
特別講義では、波力エネルギーの利用メカニズムを説明し、その上で、開発や普及のため何をしなくてはいけないのか、そして、世界と日本の最近の取り組み状況についてお話をします。
<参考資料>
東京大学生産技術研究所OETR連携研究グループ中間報告書『美しく力づよい東北復興』2012年7月
*本書は在庫切れ状態にあり、10月末までに増刷される予定です。必要部数を連絡いただければ、11月末までに送付します。
また、近く東京大学生産技術研究所 洋上風力・海洋エネルギーによる東北再生連携研究グループ(Ocean Energy for Tohoku Regeneration)のホームページにも掲載される予定です。