ことばと心・脳

  1. 日時:2011年9月9日 17時30分から
  2. 場所:18号館ホール

東京大学 大学院総合文化研究科 言語情報科学専攻

<講義概要>

 私たちは,普段,特にむずかしいと思うこともなく,ことば(母語)を用いています。外国語であれば,その文法規則を意識することもあるでしょうが,母語を話すときに,どういう規則があるか,考えながら喋る人はいないでしょう。しかし,どのような言語も非常に複雑で精緻な規則・原則の体系をもっており,母語話者はその規則・原則を無意識のうちに駆使していることがわかっています。この講義では,まず,ごく身近な日本語の具体例を見ながら,その背後にどのような規則があるかを一緒に考えてみます。「そんな規則を私は使っていたの?」と,きっとびっくりすると思います。さらにそのような規則の使用を支える心・脳の働きについて,わかってきていることを紹介します。「ことばを使いこなしている人間って,すごい!」という素朴な感動を共有することをめざしたいと思います。

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