教養教育社会連携(ベネッセコーポレーション)寄付研究部門

教養社会連携(ベネッセコーポレーション)寄付研究部門について

 

研究目的

岐路に立つ日本の中等教育・高等教育の活性化・再構築を果たすには,従来の教育コンセプトや教育モデルを大胆に見直すことが必要です.本寄付研究部門では,これまで初等・中等教育支援に幅広い実績のある株式会社ベネッセコーポレーションと協同し,東京大学教養学部の多様な分野にわたる特色ある教育実績を生かしつつ,日本の中学校・高等学校全般の教育の質の向上に抜本的に寄与する教育開発を進めることを目的として本取組を推進します.

 

研究内容・研究課題

高大連携を大学の側から発想することにより,斬新な大学発の教育連携のあり方を探索し,日本における「15歳からの学び」を基礎に遡って促進するためのモデル・手法・素材を開発します.モデルの核となるコンセプトは,本学教養学部が50年にわたって推進してきた教育コンセプト<教養教育 liberal arts>です.これをさらに拡張しつつ,15歳からの教育全般に活用する方策を探ることが課題となります.アクティブ・ラーニング教室,サイエンス・ミュージアムなど大学ならではの高度な施設を中等教育のリソースとして活用する事業もあわせて推進します.

 

期待される成果

大学入学後の学生のキャリア形成を視野に入れつつ,中等教育段階からの文理にわたる幅広く,かつ柔軟な基礎教育の道筋を構築することは,生徒・学生の学習の動機づけと持続性を高め,真の教養の涵養を促す上で欠かすことができません.「学び」とは学校制度の枠組みを超えて普遍的で,連続的な営みです.15歳からの「学び」に新しい次元を切り拓くことは,現代日本の教育の隘路を切り開く上で不可欠であり,それによって中等教育と高等教育双方にとって実りある成果が期待されます.これは世界的な教育再定義の試みとも連動しており,成熟した日本が「課題先進国」として,世界に通用する教育モデルを提供する画期的な成果が期待されます.